取材

米子出身の画家、安藤真央さんにインタビュー

今回は米子出身で画家として活動をしている安藤さんにお話を伺う事ができました!愛情深く、とても繊細な絵を描く安藤さんは一体どんな人なのか?!彼女の人物像に迫って来ました!ぜひご覧あれ!!

 

安藤真央(あんどうまお) 平成3年8月5日生まれ 鳥取県米子市出身 4年間保育士を務めた後、子ども達のように毎日全力でワクワクしながら生きていきたいと思い、日本各地の観光地で働きながら看板制作などを手掛ける。2017年、大切な人の病気をきっかけに、当たり前にあると思っていた毎日が大きな愛や優しさに包まれていたことに気付き、目に見えない大切なものを表現していきたいと絵を描き始める。2018年、第8回リリー・オンコロジー・オン・キャンバス絵画部門にて最優秀賞を受賞し、絵に愛のエネルギーを込めることで、誰かを癒すことができることを確信する。子ども達、出会った人々、生まれ育った土地、山陰の自然などからもらった深い愛を絵に込めて表現していくことで、絵を見た人の心を癒し、人から人へと愛や優しさを連鎖させていきたいという思いを込めて絵を描いている。
2018年 第8回 リリー・オンコロジー・オン・キャンバス 絵画部門 最優秀賞
2018年 第62回 鳥取県美術展覧会 入選
2019年 第1回 全日本芸術公募展 佳作

よろしくお願いします。
絵を描き始めたのはいつごろですか?

絵を描き始めたのは保育士をやめた4年前くらい。最初はチョークアートでお店の看板とかを描いていました。水彩で描き始めたのは1年半くらい前からですかね。

チョークアートだと自分の思っているものを上手く表現できなくて、水彩の方が向いてると思ったので、水彩で描くようになりました。

子どもの頃から絵を描くのが好きだったんですか?

ん~、色ぬりはすごい好きだったんですけど、自分で描いてるときはあまり楽しいと思えませんでした。

でも、色を塗る時はすごい楽しくて。

小学校の時って見たものをそのまま描くってのが多いじゃないですか。

正解を求められると、上手に描けなかったときに自分でイライラしてしまうので、それがすごい駄目で。

だけど色ぬりは好きでしたね。

技術ってどこで培われた?

昔はそんなに細かく描けなくて、自分でも向いていないと思ってました。

結構大雑把な絵というか、そんなにちまちました絵を描くとは思っていなくて。

でも絵を描き始めて、水彩で描いた時に自分の思いを込めたくて、細かくいっぱい重ねて描いていく方がそれが伝わるかなと思ってやっていくうちにかけるようになりました。

へ〜
とりあえずやってみて技術は後からついてくる的な。

もう本当に一歩一歩って感じですね。

周りの人からチャンスとかいろんなきっかけとかもいっぱいもらって、ちょっとずつ色々やっていくうちにできるようになってきたって感じです。

本当に自分だけの力じゃここまで来れなかったというか、絵も絶対続けてないし、絵を描くきっかけも周りの人の影響が大きかったですし。

ここまで色々させてもらってるのも周りの人のおかげというか。

どんな絵が描きたいとかってありますか?

絵を描くようになったきっかけは大切な人が病気になったことで。

自分が当たり前だと思っていた毎日とか、隣にいてくれる人とか、本当に当たり前じゃないんだなとその時初めて気付いて。

私は小さい頃から本当に多くの人から愛情をもらって育ってきて、保育士をしていた時には、子供からも本当にまっすぐストレートな愛情をもらっていました。

人って1人ひとりままならないこととか、どうしようもないことって、生きて行く中で結構あると思うんですよね。

私も少しそういう時もあったので、そういう人たちに癒しというか大丈夫だよっていうのを少しでも伝えていけたらっていう思いで絵を描いています。

今までもらってきたものがたくさんあるので、そのエネルギーを絵に込めて形にできたら、その絵を見た人が少しでも優しい気持ちになって、違う人にまた優しくできるかなって。

それがどんどん連鎖したら愛情とか優しさが広がっていくんじゃないかなって。

そしたらちょっとあったかい世界になりますよね。

そうですそうです。

いろんなところで働かせてもらったりしてるんですけど、一対一で向き合ったらすっごくあったかいのに、集団で働いてる時はなんか思ってもないことで怒鳴ってしまうことってありますよね。

自分に余裕がなかったりしたら、素直になれないとこもあるから怒鳴ってしまっても後でごめんねって言えなかったりするし。

だけど、1対1で向き合ったら、1人ひとり優しかったりとか愛情深かったりするので、そういうのをどうにかできないかな、と思って。

確かに。

私もそういう経験が保育士時代にあって、やらなきゃやらなきゃって思うし、余裕もなくて、なんでできないんだろうって他の人に思っちゃってたんです。

だけど、結局はできることが違うだけで、できることで補い合って手を取り合って生きていけるんじゃないかなと思ってて。

でも、本当に忙しい時って他の人のことなんて考えれないし、かといって自分1人が日本の制度を変えるようなことができる力はないから、だったら私のできることをやろうと思ったんです。

芸術作品って本当に鑑賞して綺麗だなってことだけじゃなくて、多分その言葉にできないものを伝える力があると思っていて。

私の絵を見た人が愛や優しさを感じて自分の持ってるもの、それをいかして生きていくきっかけになれば、またその人から誰かに伝わるものがあって、そういう風に連鎖して行くことで、本当に世の中よくなるんじゃないかと思って絵を描いています。

絵の販売とかもしてるんですか?

どういう風にやっていくかとかも考えてなかったので今まではしてなかったんですが、前回個展をした時に絵を買わせていただきたいって方も何人かいて。

こんな素敵な絵を描くんだからそらいるでしょ(笑)

絵を描いて自分で持っているだけでも絵はかわいそうだし、今回からはまた絵の販売もさせてもらいたいなと思ってます。

僕らのお店にぜひ飾りたい!
絵描きさんになる前は何してました?

保育士をしていて、いろいろきっかけがあってもう少し全力で生きなきゃいけないなって子供達から教わって、それで一旦保育から離れようと思って。

日本の各地をバイトしたり、看板を書かせてもらったりしながら旅していて、その途中で大切な人が病気になってしまったんです。

その時に書いた絵が公募展で賞をいただいてそこから描くようになりました。

リリー・オンコロジー・オン・キャンバスって名前のコンテストで最優秀賞をいただけました。

美大を出てるわけでもないし、技法とか習ってきたわけでもないんですけど、賞をいただいたことで絵で伝えられるものがあるんだなと思って、そこからですね、絵を描こうと思ったのは。

今でも自分の思ってるものを、いいエネルギーを絵に乗せるっていうのも、技法も試行錯誤だなあって思っています。

絵のサイズはどれくらいのから書いてるんですか?

一番小さいのは200mm×200mmのやつなんですけど、一番大きいのは727mm×606mmくらいですね。

でも今度もっと大きい絵を書きたいと思っています。

壁に描くのとかはまた別として。

なるほど。
米子でずっと活動するんですか?

山陰が本当に好きで、ちょっと変な話をするんですけど、小さな頃から心の奥底にすごく安心できる場所があるんです。

うまく言えないんですけど。

そこは本当に子供とか大人とか全く関係なくて、小さい頃からずっと安心できる空間が私の中にあるんですけど、そこの空間で生きるときは社会で働いている時とは全く別なんですよ。

だから安心できるところにずっといることはできないと思っていたんです。

だけど、絵を描き始めてから自分の安心できる空間の世界で生きてもいいんだって思い始めて。

私の地元や、自然が多くあるところでそういうものを感じることが多くて、私が生まれ育った場所も自然が多いから、そこのエネルギーを絵に込めたいと思っています。

本当に子どもも大人も関係なく、自然の愛を感じられるというか、自然の安心感に包まれたらいいなあって。

本当に争いごととか虐待とか、負のものがなくなっていくんじゃないかなと思って、だから山陰のエネルギーを絵に込めたくて。

そうなんですね。
山陰の自然がいっぱいある中で自分が一番好きなところってどこですか?

私は地元の神社が好きで、今回フライヤーで書かせてもらっている絵もその神社を思い浮かべながら書いたので、そこはすごく好きで安心できる場所ですね。

子どもの頃は神社の下にある川でザリガニ取りとかして遊んでました。

地元でなんかしたいみたいな思いがあるんですか?

地元のことを特に考えていたわけではないんですけど、自分が書きやすい環境だから地元には居たいとは思ってました。

山陰の人はなぜか優しいしすごく穏やかですよね。

自然の育まれたものとか土地によるものってあるのかなって。

今いろんな問題があるけど山陰からなんかできたらいいですね。

本当に今多くの人と出会って、様々なご縁をいただいてるので、これからは山陰の人がどうにか日本を変えていけるんじゃないかなって(笑)

本当に穏やかな土地で育った人たちなんで争いごとも少ないかなって。

なんか一緒にやっていけたらいいですよね。
今後のビジョンってありますか?

本当に絵にエネルギーを込めて行くならまっすぐ生きていかなきゃいけないなって思っています。

ビジョンではないんですけど、毎日丁寧に生きていきたいし、周りにいる人にちゃんと感謝したいし、自分の心に反することは絶対にしたくないし、くじけそうになるときもあるけれど、本当にちょっとずつご縁もいただいているので、家族にも友達にもこうやって声かけてくれる人たちにも感謝をして生きたいなあと思ってます。

素晴らしい。
最後に告知を!

絵の展示があります!

場所はまちなか拠点inYonagoです!

来てください!!

ご縁があってお会いできる方とお会いできるのを楽しみにしています。

 

 

ありがとうございました!
本当に愛情深い素敵な絵を描く安藤さんの個展にぜひお越しください!

安藤真央個展 つながる
期間:7/18(木)〜8/7(水) 月曜日定休
時間:11:00〜19:00
入場料:無料

Instagram:安藤真央
Facebook:イベントページ

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comeoyogu

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米子市出身のローカルクリエイターユニット。取材記事の執筆や動画・写真撮影などのクリエイティブワークに加え、イベントや屋台などによる場づくりも営む。

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